UNIXという考え方

UNIXという考え方―その設計思想と哲学

UNIXという考え方―その設計思想と哲学

UNIXという考え方を読みました. しばらく本の解説や文章を書いてないので上手く纏まってないですが…

nal先生のサイトにあったオススメ書籍だったので前々から気になっていました. 琉大図書館の蔵書になったので,借りて3章ほど.その後購入して帰省のバスで読了しました.

版が変わってないこともあり,中に書かれている情報としては大分古い (CDROMが最新の環境と書かれている)ですが,bassとなっているUNIX思想は今でも通じると思います.

中では「small is Beautiful」な UNIX思想やUNIXの定理についての解説がなされています. UNIX思想の解説本ではありますが,UNIXの歴史を解説した本という側面も強く,歴史好きとしてはそういった面でも面白かったです. ただし所謂コマンドの解説本では無いので,実用的なTipsを求めている方にはオススメできないかもしれません.

本文中では「C言語よりシェルスクリプトの方が移植性が高い」と再三提唱されていました. 自分としてはシェルスクリプトの方が移植性低いと認識していたので思わぬ発見でした. 筆者が「アセンブラが~」などと再三言っているので,おそらくそこまで言語の種類自信も無かった時代だったからだとも思いますが…

かなり進化したアーキテクチャ,Linuxからこの世界に入ったので温故知新な勉強になりました. 言語に頼らず小さい処理が出来るプログラムこそUNIXの美徳は教訓ですね.