YAPC::Tokyo2019に参加して, 踏み出せたこと

1月25日, 26日とYAPC::Tokyoに参加しました. YAPC自体はKansaiが初参加で, Okinawaではスタッフをしていた.

今回のTokyoでは, 初めてスピーカーとして出させていただき, 当日スタッフもやらせてもらった. 更に前夜祭と本編のLTも出させていただいた.本当にYAPCを楽しむことが出来た.参加者, 運営の皆様ありがとうございます.

前夜祭

スタッフをやらせていただいていたので早めに会場について, ノベルティの荷物詰めなどをしていた. 初めて実際にお会いする方が多かったが, 会場の雰囲気は非常に楽しくて, 疲れはしたが準備をする事が出来た.

前夜祭の資料は大体の枠組みは行きの飛行機と前日に書いていた. 今回は大学の卒業研究などを通して勉強していたMoarVMとNQP(Perl6の実行環境とサブセットの話)で登壇した.

NQP自体はPerl6の内部で利用されているもので, 皆さんの興味がNQPに向くか非常に不安だった. 登壇が終わったあとにid:papixさんから, 「本編に出れる」と言われた時は嬉しかったし, Twitterを見た感じ皆さんに楽しんでいただいたようで非常に良かった.

前夜祭では他にはてなインターン振りにid:cohalzさんとお会い出来たのが良かった. 思えばあの時から, YAPC::Tokyoが前を向かせて貰ったのだと思う.

本編

本編はRoom1の会場の司会などを担当していた.Twitterの中の人もしようかなと思っていたが, 資料を準備したかったのと, 写真を綺麗に取る自信があまり無かったので, Twitterはお願いしていた.

司会は本当にやりやすくて, 自由に喋る事が出来た.司会自体はそんなに上手くなかったかもしれないが, YAPCのスタッフとして関わる事が出来ていたのは嬉しかった. Okinawaの時はコアスタッフだったのだが, 精神を崩していた時期もあり, 本調子で振る舞う事が出来なかった気がする. 今回のYAPCは, しっかり責務を果たせたかなと思った.

初めての登壇は不思議と緊張しなかった.あのRoom1, そしてYAPCの会場が非常に温かい雰囲気であり, 心地よく喋る事が出来た. このスライドに至る前に, ビルドを追求していくにつれてmetaconfigを発見したりと非常に面白かった.

5分前のベルでペース配分を焦ってしまったのが心残りではあるが, 自分としては大体したかったことが出来たと思う. あのスライドは本当に皆さんに興味を持っていただけるか自信がなく, 当日人がくるかどうかも心配していた. いざ時間になると, 本当に皆さん移動し忘れているのではないかと思うほど来ていただいて, トークを聞いてくださっていた. トークの内容も, 皆さんツイートしていただいたり, 途中で盛り上がっていただいたりと, 本当に自分自身も信じられないほどだった.

本当にこれは自分自身だけが面白いと感じているのではないかとずっと思っていた. Roppongi.pmにも呼んでいただいたので, 今考えると周囲の方々も面白いと思っていただいていたと思うのだけれど, あの内容は個人的には誰でも出来ると思ってしまっていて, そんなことを発表していいのかとちょっと思ったりもしていた.

そして登壇して, 席に戻って, タグを見たり, その後の懇親会や二次会, スライドを公開した上でのSNSなどで, 本当に意外なまでに皆さんに好評的な評価を頂いた. これは本当に自分も信じられなくて, その後miyagawaさんにまでNiceなどと言われて, 本当にこれが自分自身に起こっている事なのか信じられなかった. 僕だけが楽しいと思っていた事が, 皆さんにも楽しいと伝わったこと.本当に信じられない気持ちだった.

LTではgolangにPerl1.0を書き換えている話をした.これ自体は結構前から思いついていて, 実際に手を動かし始めたのはYAPCのLTに応募してからだった.

書いてみるとPerl1.0の内部構造がトレースのたびに理解出来るようになった気がして, 非常に楽しく夢中になれた. 当日までに動かすものを作りたかったが, なかなか厳しくて, ふわっとした話になってしまったのは反省している. ただ年内には出せるようにしたいので, 今後も開発していこうと思った. これも, ふわっとした話なので, そんなに評価されないかななどと思っていたが, Twitterを見ると様々な人に言及されていて嬉しかった.

懇親会ではいろいろな人とお会いする事が出来た.YAPCの参加回数が増えている為知り合いが増えてきたのもある気がする. 個人的には皆さんPerl1.0の話とか, Acmeモジュールの話やPerl6と言った好きな話題をする事が出来て, ありがたかった. id:utgwkkさんと初めてリアルで会えたのもいい体験だった.

不思議な感覚は他にもあった.id:ssabcireくんにTwitterで見ていて影響を受けたとか, 入学式の鹿さんに助けてもらったとか, id:kiryuanzuさんにエントリを見たとか言われた. 個人的にはそんなに頑張ってないし, やっているつもりも無かったのだが, そう言っていただけると嬉しかったし, 同時に何か不思議な気持ちになった.

その後は以前のエントリにも書いたが, id:papixさんに自信を持てと言われて, 運営の打ち上げの後に, 秋葉原で飲んでいた皆さんと合流した. id:mackee_wさんやid:xtetsujiさんが待っていただいたのが嬉しかった.

飲み会id:kiryuanzuさんと話しているうちに, 自分が本当に好きだったこと, 大切にしたい事が思い出せたように感じる. そこで, 思い出せた事は, YAPC::Kansaiの時のあの純粋な好奇心と, 自分が好きなことをする気持ちだった. YAPC::Okinawaやハッカーズチャンプルー, いつもの.pmなどで, 少しずつ取り戻しつつあった, 大切な感覚が取り戻せたと思っている. なんというか, 本当に肩の荷が下がり, 気持ちよくプログラミングや情報技術に迎える様になった.

今回のテーマは「報恩謝徳」だった.本当に今回のYAPC::Tokyoでは皆さんから恩をいただく事が出来た. 本当に, 楽しかった以外の感想がないほど楽しかったし, やっていくぞと, 本当に思うことが出来た. Perlコミュニティの皆さんにはいつも助けられてばかりだし, id:papixさんに至っては, 様々な意味でいつも励まされている. 沖縄でPerlを始めるきっかけとなったid:codehexさんとまたお会い出来たし, 本当に様々な人に支えられているんだなと感じた. この恩をいつか返せるように, そして新しくPerlYAPCに出会った方に, 僕がしていただけたことを逆に出来るように, 今後もやっていきたいと思った.

そういえばいつもYAPCに行くと元気になる気がする.やはりYAPCは人生を変えると思う.YAPC::Kansaiに行ってなければPerlを書いていなかったが, YAPC::Tokyoに行ってなければ, 今後Perlを書いてなかった気がする.

なんとなく同じ内容になってしまったが, まぁいいとして...