これは全enPiT Advent Calendar 202016日目の記事です。
さっと思い出とTAの話を書いてみましたが、TAの方は老害っぽくなってしまったので申し訳ないっす....。
思い出
enPiTは僕たちの世代からenPiT2になり、学部講義に移行になりました。僕自身は色々あって夏合宿には参加出来なかったのですが、ミニキャンプと後期の実験の講義でenPiTを受講していました。
作ったプロダクトは、当時僕たちのERチームはPOSデータを使うことがお題としてあり、担当の岡崎先生がPOSデータの例としてレシートをpushしていたのもあり、レシートを使うアプリケーションを作っていました。
もともとは「声優のシャンプーを飲みたいオタクがいるから、そういうオタクは声優がなんのシャンプーを買ったか知りたいはず」「My New Gear...が流行ってるから買ったものはアピールしたいはず」ということでレシートを公開するSNSを考えていましたが、先生からSTOPが入った為に、なんか健全にコミュニティを作るサービスというのに考えをシフトしました。個人的にはレシート公開コミュニティは面白いとまだ思ってるので、後々作ってみたい。
んでもって作ったのは、レシート情報を元に食材を管理して、あまった食材を持ち寄って料理をするコミュニティを作成するという「レシコミ」です。
残念ながら開発者のほとんどはそういうことはしないタイプなので、プロダクトオーナーのチームメンバーに意見を聞きまくりながら開発をしていきました。このアプリは料理をする前に待ち合わせをする必要があるのだけれど、1件コミュニティを形成するために物理的に集まってレビューを聞けたなどもありました。あとは僕が個人的に当時行っていたキリスト教短期大学のSPI対策講座の学生さんにも使ってレビューをもらってた。
プルリクは序盤はわりとレビューをしていたっぽい。マージするときにはだいたいLGTMの画像を載せてめでたい感じにしていたけれど、lgtm.inが閉鎖した関係で今見てみたら画像は見えんかった... github.com
面白かったのは当時のメンバーが就活とか教職とかで、実験の講義日以外あいてる日がほとんどなかった感じでした。なので物理的に集まって作業することはあんましなくて、だいたいweb上で完結させていました。
slackはめっちゃふざけてて、同じチームメンバーの顔をスタンプにした:amazing_psato:
シリーズとか、:tennsaiarawaru:
とか作っててにぎやかにしてた。最終的にこのオリジナルスタンプづくりは他のチームにも伝搬していて、インフルエンサー感がありましたね。。。。
あとはデイリースクラムじゃなくて一日の終わりに一言を書くみたいなのをしていた。
当時はzoomはなかったので極力slackかGitHubで完結させてて、しゃべる時はハングアウト, Skype, apeearとか使っていた気がする。
back logの管理はTrelloでやってました。今までの生活で一番Trelloを使っていた時期だと思います。
ツールはこんな感じで、開発自体はかなり序盤は難航していたかなーという気がします。結構先生の要求が我々がやりたいことと違っていて、自分たちがアジャイル開発やプロダクトについて知らない序盤はさらにそこに先生を説得させる必要なども相まって、ミーティングが1回4時間とかありました。
主にスクラムマスターのねむねむ君が胃を悪くしながらスクラムを回し、我々開発者メンバーがTAやインターネットの識者の力を借りて開発を進め、後半はスムーズに開発が出来ていた覚えがあります。やってる最中は他のことを考えられなかったけど、やり終わった今では楽しい思い出だったなという気がします。
僕が当時のenPiTで学んだことは「情報は忘れるからとりあえず書く」「チャットは見えるとこでする」「常に自分/チームのテンションは盛り上げる」とかですかね。特に情報を細かくインターネットに残す癖は、このあたりからついたかと思います。
TAをしてみて
っていうことで学部生時代はenPiTの受講生でしたが、院生になるとありがたいことにTAに任命され、2年間enPiTのTAをしていました。
といっても技術的な内容は暇人さんとかhogehigaさんがいるので、だいたいメインの仕事は週1のデモ時のフィードバックになります。
フィードバックは結構難しくて、ストレートに伝えるとダメ出しをされまくってると誤解されてしまうことがあり、いい塩梅を見つけるのが難しいなと毎回思っています。僕のレビューで傷ついた方がいたら申し訳ないです....。
TAしていると最初はなにもなかった状態からプロダクトが出来てきて、それを見るのも楽しいですが、アジャイル開発が軌道に乗ってワイワイしているチームを見れるのも楽しいです。とはいえ見ていると、僕らのときでもあったと言えばありましたが、enPiTは必修講義の実験4の一部という位置づけなので、アジャイル開発がんばるというよりは就活対策であるとか、単位を取れれば良いや感のメンバーがいるチームもあるみたいで、なかなか大変そう....となってました。
TAで気を使っていたのは、過干渉しないというところですね。これが上手く作用したかはわかりません。とは言え失敗してみて気づことってあると思ってて、それは先にやってる人が差し出がましくアドバイスするよりよっぽど自分にとって効果的だと思うので、あえて静かにしている機会が多かったです。
学部生は当時の僕たちより技術的なバイトが出来る機会が多いからか、知の高速道路に乗っているからか、自分たちの時代よりはるかに技術的に良いプロダクトを作ってきてくれることが多いです。それは素晴らしいなと思う反面、逆に全部自分たちでなんとかしようとして、人に頼るのが苦手なそうだな...と思っています。僕が頼りがいがないというのもありますが、他のTAの人とか先生をもっと頼ると楽ができる(いい意味で)なので、もったいない.....!!と思ってます。なんとなくですが、今年はリモートになった関係でよりそれが加速していた面があるかもしれません。サボろうと思えばいくらでもサボれちゃうけど、プロダクトは前に進めたいから代わりにやるしかねぇ...みたいなところがあったんじゃないかなと思います。
そういうときのアドバイスと言ったらおこがましいですが、情報は公開したほうが良いことが多いです。enpitではslackやdiscordなどのコミュニケーションツールを提供しているので、そのコミュニケーションツールの見えるとこで全部話す。なんか悩みもDMじゃなくてそこに書いてメンションをする、みたいな感じで全部publicにしていくと、いろんな人が見てくれます。もっとも、仕事が忙しい人はなかなか見てくれないですが…。とはいえ、皆が聞こえるとこで話すのは勇気がいりますが、下手にDMとかにとじ込もるよりは情報の伝達速度や、良い情報への進化の度合いが違うとは思います。もちろん、僕みたいなインターネットに常時接続みたいな人間になる必要はないので、ちょっとずつやっていくと良いかなと思います。
講義以外のenPiT
講義以外でもenPiTの縁は色々あって、TA/教員やOBがいるslackチームでワイワイしている様子を眺めつつ、たまに中に入ることも多々あります。
あと思い出に残っているのは、enPiT繋がりでも縁がある未来大のchikuwaitさんとやった未来大 ✕ 琉大 中継LT大会!!! 〜間とって長野とかでやりたかった〜ですね。コロナでzoomが注目される前に既にzoomを使いこなしていたのは今考えると面白いですね。
そう考えるとenPiTで得られるものってアジャイル開発とか、技術力とかだけじゃないんですよね。いろいろなものの縁も得られるんじゃないかなと思います。ですが縁は自動的にもらえるものじゃなくて、自分で一歩踏み出してみるのが重要です。実はステージは既に用意されていて、例えばAgile PBL祭り 2021に登壇して自分を売ったり知見を共有するとかどうっすかね...!? 良いんじゃなっすかね....!?
.......というわけで、明日はImagire先生です。